管理組合の一大イベント大規模修繕工事を成功させる秘訣とは?

大規模修繕工事はマンション管理組合に取ってしそのライフサイクルの中で最も大きなイベントです。大規模修繕工事を成功させるためには、工事の計画から合意形成、施工に至るまでに数々の問題をクリアしていく必要があります。大規模修繕プロジェクトは、管理組合の一大イベントとして、区分所有者間でコミュニケーションを図り、みんなで盛りあげていくことが重要です。

分譲マンションの大規模修繕の特徴

分譲マンションの大規模修繕の特徴
大規模修繕工事は、小規模マンションでも数千万円、大規模なマンションともなると億単位の出費が必要となる非常に重要な案件です。この大規模修繕工事の成功如何により、経済的、さらには将来的にそのマンションで暮らす住人の住心地を大きく左右するといっても過言ではありません。

しかし、分譲マンションの大規模修繕では特有の課題があります。たとえば、ワンオーナー物件であれば、修繕工事に際しての意志決定や手続きを比較的簡単に進めることができますが、複数の所有者がいる分譲マンションでは、さまざまな合意や意志決定に至るまでのプロセスでの意志決定に時間が掛かります。

また、マンションの大規模修繕工事は、住人がその場で暮らしながら状態で工事がおこなわることから、新築工事と異なる対応が必要となるのが新築工事やオフィスビルの改修工事とは異なる特徴です。

長期間の検討に備えプロジェクトチームをつくる

通常、大規模修繕工事は、計画から工事完了まで2~3年の期問を要します。この長期間にわたるプロジェクトを、1~2年周期で入れ替わるや役員のみで効率的に検討を進めていくことは非常に難しいので、理事会とは別に修繕委員会などのプロジェクトチームを立ち上げることが望ましいでしょう。

また、大規模修繕工事には専門的な知識が必要とされ、専門知識の乏しい組合員だけでは荷が重いのが現実です。その計画から完成に至るまでのプロセスにおいて、各々専門的な知識が要求され、具体的にどのように進めていったらよいのか判断をしなくてはなりません。マンション管理士や建築士や設計事務所等の外部の専門家を有効に活用されることをすすめします。

その他、大規模修繕工事を成功させるポイント
管理組合として次のことに留意して進めましょう

  1. 広報活動を十分におこない理事会(修繕委員会)の活動を住人に知らせる
  2. 外部のコンサルタント(=専門家)を活用する
  3. 施工業者の選定のプロセスを透明化する

十分な情報共有と事前の根回しが必要

大規模修繕工事は、定期総会での他の議案のように簡単に説明すれば皆が納得といった簡単なものではありません。爽快に諮る前段階で、理事会や修繕委員会が適宜広報をおこなって進捗状況や問題点などの情報を組合員全員で共有しておく必要があります。

特に意見のありそうな方や過去の役員経験者などに対しては、個別に意見を聞きある程度根回ししておくことも大切です。