工事期間中に想定される影響や問題点・トラブルを把握しておく

マンションでの大規模修繕工事は、住人が暮らす場所がそのまま工事現場となります。通常、3~4ヶ月程度かかる工事期間中には、居住者にさまざな影響が及びトラブルも発生するので、理事会や修繕委員会、施工会社等が事前に工事期間中の影響やトラブルを想定しておき、その対応策を検討しておくことが重要となります。

工事期間中の影響やトラブル

工事中に想定される影響や問題点については、理事会や修繕委員会、施工会社、コンサルタント等で打合せをしておく必要があります。工事内容や建物の状況によって居住者に与える影響は変わってきますが、共通しているのは、工事中は、騒音や振動で居住者に不快な思い与え、資材の搬入や工事車両の駐車等により、少なからず危険が及ぶことになります。

工事着工前に、こうした問題点と対応策を把握した上で、工事説明会等で、居住者に正確な情報を伝えて理解と協力を得ておきます。さらに、工事に際しては、近隣に対しても迷惑をかけることになるので近隣トラブルに発展しないように、挨拶をおこなうなどの配慮も必要です。

工事期間中に想定される問題点

 

工事中には、以下のような問題や影響が予想されます。特に工事中の安全やセキュリティーに関することは細心の注意が必要です。具体的な対応策を施工会社やコンサルタントと十分検討し、広報することで居住者の理解を得ておく必要があります。

  • 建物掛けられたネットにより、日当たりや換気の阻害
  • 使用される塗料や防水工事による臭気やホコリの発生
  • 工具使用による振動や騒音の発生
  • バルコニーに置いてある植木鉢や室外機の移動
  • バルコニーや専用庭の一時的な使用制限
  • 資材搬入や工事車両の駐車
  • 敷地内における資材置き場の確保
  • 足場からの侵入経路の防犯対策
  • 工事期間中の安全対策
  • 一時的な停電や断水の発生

工事期間中は、建物の周りをメッシュシートが覆ってしまいベランダに洗濯物を干すことは困難です。また、足場を作業員が行き来するのでカーテンも閉めることが多くなり、生活に与える影響は大きいものです。
工事期間中に気になることがあれば、遠慮せずに現場代理人(監督)に伝えるようにします。また工事期間中は、工事の進捗状況や注意事項・協力要請事項等を掲示板で積極的に広報をおこなう他、エントランスに苦情を受けつけるポストを設置して居住者の苦情や意見を受け付け、すぐに対応できるようにしておきます。

複合用途のマンションでの問題

複合用途のマンションでの問題なお、商業施設が入った複合用途のマンションでは、工事期間中も店舗が営業ができるような配慮が必要になります。住居と店舗では、使用目的が違い、修繕への意識も異なります。お互いの意見の調整がうまく図れるような体制を整えておく必要があります。