下地補修工事

鉄部や壁面塗装の最初の工程として下地処理と呼ばれる、壁面のひび割れや鉄筋露出等の修繕が重要な要素となってきます。仮設足場の設置完了後、建物全体を調査、マーキングして劣化や損傷箇所を洗い出し適切に補修します。下地補修工事は、劣化現象別に主に以下のような工事から構成され、それぞれ修繕方法が異なります。

ひび割れ補修

一般的に漏水や鉄筋露出をひき起こすひび割れは、幅0.3ミリ以上のものとされています。幅0.3ミリ以上のものは、まずひび割れに沿って電動カッターでU型に溝を掘り、シーリング材と呼ばれる弾力性のある材料を注入して、その表面をポリマーセメントモルタルで埋めて周囲との段差をなくします。幅0.3ミリ未満のものは、セメントフィラーと呼ばれる材料を金ゴテですり込み、ひび割れを埋めるのが通例です。

欠損補修

欠損部分の周辺は、コンクリートが劣化しているので、ハンマー等で取り除き、高圧洗浄で汚れを除去して表面を清掃します。次いで、ポリマーセメントモルタル等をを塗り付けて欠損部分を復元します。欠損部分の深さが深い場合には、何回かに分けて施工します。

鉄筋発錆部の補修

鉄筋の発錆箇所は、周辺の劣化したコンクリートを除去し、鉄筋の錆落をおこないます。その後、防錆処理、コンクリートの中性化抑止措置をしたうえで、ポリマーセメントモルタルで埋め戻して修復します。

エフロレツセンス(白華) 補修

エフロレッセンスとは、モルタルやコンクリート中に雨水が染み込んで、石灰分が雨水が溶け出して、壁面に白い結晶状の汚れとなって付着する現象です。この処置はまずエフロレッセンスをサンダー掛けして落とし、その部分に中和剤を塗布した後、水洗いを行い、よく乾燥させてからペーストを塗り周囲となじませます。

漏水補修

水が浸入していると想定されるひび割れ周辺部にうな止水材を注入したり、エポキン樹脂を低圧注入工法で注入して漏水を防ぎます。