マンション管理のプロが教える!大規模修繕工事の基本中のキホン
こんにちは!私はマンション管理のコンサルタントの佐藤勇樹です。今回は、マンション管理組合の理事の皆さんに、大規模修繕工事について親しみやすく、分かりやすく説明していきたいと思います。
大規模修繕工事の目的
建物や設備の劣化や不具合をできるだけ抑え、マンションの機能や性能を維持するために行われるのが修繕工事です。
大規模修繕工事とは
修繕工事のうち、特に規模が大きいものを大規模修繕工事と呼びます。具体的には、足場を設置して行う外壁の補修やシーリングのやり直し、屋上防水などが含まれます。大規模修繕工事は工事費も大きく、マンションの規模によっては何千万円もかかることがあります。
劣化現象と対策
コンクリートの中性化
マンションは頑丈でメンテナンスがほとんど必要ないと思われがちですが、実際には時間の経過とともに様々な劣化現象が起こります。例えば、コンクリートは時間が経つと「中性化」が進みます。これは大気中の二酸化炭素などの影響で、コンクリートのアルカリ性が中和される現象です。
中性化が鉄筋まで達すると、鉄筋が錆びて膨張し、構造の強度が大幅に低下します。この中性化を遅らせるため、コンクリート表面のひび割れの補修や仕上げのやり直しが重要となります。
給排水管の劣化と対策
給排水管も定期的に清掃していても、錆や汚れが厚くなったり腐食が進んだりします。そのため、更生工事(管の内側を削って新しい塗膜を作る工事)や取替え工事(新しい給排水管を設置する工事)が必要になります。
入念な準備と計画が重要
大規模修繕工事には、入念な準備と計画が欠かせません。「外壁の汚れが気になり始めたので塗り替えを行う」「そろそろ一般に言われている時期なので屋上防水をやり直す」といった見た目や一般論に基づく判断ではなく、それぞれのマンションの状況に応じてよく見極めることが大切です。
まとめ
マンション管理組合の理事の皆さん、大規模修繕工事はマンションの価値を維持するために非常に重要な取り組みです。適切なタイミングで劣化の兆候を見逃さず、適切な修繕工事を計画・実施しましょう。もし不安や疑問があれば、私たち「大規模修繕工事の相談窓口」にお気軽にご相談ください。皆さんのマンション管理がより良くなるよう、全力でサポートさせていただきます。
投稿者プロフィール
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こんにちは、私は佐藤勇樹と申します。マンション管理コンサルタントとして、大規模修繕工事に詳しい専門家として活躍しています。
大学では建築学を専攻し、卒業後は建築設計事務所で働いた経験があります。その後、マンション管理の仕事に携わり、大規模修繕工事の重要性を痛感し、コンサルタントとして独立することになりました。
私は、主にマンション管理組合から多くの修繕工事のコンサルタントの案件を受けています。現場の状況を正確に把握し、コストや工期を最適化することで、クライアントの要望に応えています。
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