築年別マンションの修繕方法


マンションの修繕工事は「築年数」によって必要な内容が大きく異なります。どの時期にどんな修繕を行えばよいのかを知っておくことは、長く快適に住み続けるための第一歩です。この記事では、築年数別に必要とされる主な修繕内容について学んでいきます。

築年数別 修繕の目安とポイント

築年数修繕の特徴と主な工事内容
築5年未満– 大規模修繕の必要は基本なし
外壁洗浄や軽微な防水チェックなど、初期のメンテナンスで劣化予防
築10年未満水回り設備や塗装の劣化が始まる
– 外壁の塗り替えや簡易な設備点検の実施が望ましい
築10~20年– 建物の老朽化が進み始める
外壁補修、防水工事、エレベーターの部品交換などが検討対象
築20年以上– 本格的な大規模修繕のタイミング
雨漏り対策、耐震補強、エレベーター全面改修など多岐に渡る対策が必要

各時期のポイント解説

築5年未満:初期メンテナンスで差がつく

築浅のマンションはまだ新しく、目立った修繕は必要ありません。ただし、美観を保ちつつ将来の劣化を防ぐためにも、外壁洗浄や屋上の点検、防水のチェックなどの軽微なメンテナンスを行うと効果的です。

築10年未満:設備まわりの点検を

この時期から、水回りや外壁などに経年劣化が見られるようになります。特に、外壁塗装の劣化による雨水侵入リスクが高まるため、点検と塗り替えの検討を。建物診断も早めに実施し、トラブルの芽を摘んでおきましょう。

築10~20年:部分的な改修と備えを

構造部分の劣化や設備の不具合が見えてくる時期。屋上やバルコニーの防水工事、エレベーターの部品交換、タイルの剥離対策など、建物の中核に関わる修繕が必要です。次回の大規模修繕に向けた準備もこの頃から始めるとスムーズです。

築20年以上:本格的な大規模修繕へ

この時期は、目に見える劣化や不具合が顕著になります。外壁のクラック、雨漏り、エレベーターの不具合など、多岐に渡る修繕が求められます。耐震診断や改修も含め、安全性を高める工事が必要になる時期です。

まとめ

マンションの修繕は築年数ごとに異なるニーズがありますが、共通して言えるのは「定期的なメンテナンスと診断」が長寿命化の鍵だということです。築浅のうちから予防的に手を打ち、築20年以降は積極的に大規模修繕を計画することで、安心・安全なマンションライフを続けることができます。理事会や修繕委員会が中心となり、外部専門家の力も借りながら、計画的に修繕を進めていきましょう。

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